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lenovo G550 改造

2010年の下旬だったと思いますが、知人に「ノートPCを買い換えたい」と相談されこのPCを勧めました。

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lenovo G550 2958LGJ です。
GL40Expressチップセット、CeleronT3500CPU、メモリ2GBというスペックです。

なぜ3台もあるのかというと、知人が自身の娘さん2人にも同じPCを勧めたからです。

このG550シリーズは4万円前後から買えるモデルとして、当時は結構なヒットをして1年以上シリーズ販売を続けていました。
初期のものはWindowsXPやvistaでGM45チップセット、Core2Duo搭載モデルもあったのですが、後期のモデルはほぼ全てGL40チップセット、CPUはCeleronシリーズ、Wi-Fiも11nは省かれ、HDMI端子もなくなるというダウングレードになってしまいました。

ただその分価格も安くなり、これを買った時はおそらく35000円以下だったと思います。

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今回これを預かったのは、メンテと改造、そしてWindows10にすることが目的です。

これらのオーナーの皆さんは、ほぼネットがメインで3Dゲームなどをするわけではないのでまだ十分使えるのです。
ただ皆さんから「最近やたら重い」と聞いていたのと、1台に至っては突然シャットダウンされる(まあこれはご多分に漏れず熱暴走ですが)という症状まであったのでメンテついでに改造ということになりました。


今回の改造ポイントはこれです。

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いきなりメインイベントですが、何と言ってもPCの中枢であるCPUの交換!
PCの性能を向上させるにはやはりこれが不可欠でしょう。

FSBやソケットを調べてCore2DuoT9500までは使えそうだと思いました、でもCPU交換の常ですが同ソケットの最上位機種は性能より価格が極端に上がるので「上から2番目のものを使え」の格言通りT9300にしました。

intelのサイト(この記事の後にintelのサイトが変わって、古いチップセットに関する情報はかなり省略されました)で40チップセットに対応しているCPU表にはないのですが、海外のサイトでポン付け交換報告があったので信用しました。
BIOSはイチバチだったのですが、確かCeleronT3500はT9300より販売時期が後だったはずなのであまり心配はしていませんでした。


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そしてLANカード変更、このオーナーの皆さんの家は全て光回線なので、IEEE802.11b/gにしか対応していない無線LANを11n対応に変更します。



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最後にこれ、ド定番のメモリ増設です、2G×1を2G×2の4Gにします。
ラッキーなことに2スロットに1G×2ではなく2G×1で、一つ空きスロットがあるパターンだったので2Gのメモリを3枚買うだけで済みました。
昔は「複数メモリを使う場合は同一銘柄のメモリ」なんて言われていましたが、今はバススピードさえ揃えればほとんど問題ありません。



作業を開始します。

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まずはBIOSの確認、「Celeron Dual-Core CPU T3500」、メモリは「2048MB」ですね。


電源を落として分解しましょう。

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バッテリーを外したらコンデンサを放電させるために何度か電源ボタンを押します。

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今回の記事はオーナーさんへの作業報告も兼ねているので
ここからはオーナー(特に2人の娘さん)へのメッセージを入れます。

矢印のネジを緩めてカバーを外します

左の2本はカバーから抜け落ちないようになっていますが、右の1本は抜け落ちるので無くさないように。


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矢印の3本のネジを抜きます

これでファンが外れます、少し動けばいいので配線のコネクタを外す必要はありませんが、戻すときに配線の位置に気をつけてください。

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エライことになってますよ~!

知人のPCはこんなに溜まっていませんでしたが、娘さんのPCは2台ともこの状態でした。

CPUから伸びている銅製のヒートシンクは、この綿ぼこりがこびりついているアルミのフィンの部分の中央を通っています。
PCの底面の穴からファンが空気を吸い上げてこのアルミフィンの中に風を通すのですが、ここが詰まってしまうと排熱できません。

CPUの排熱ができなくなって一定以上の温度になると保護機能が働きPCはシャットダウンします。
これって保護機能のようで実はちょっと危険でもあるのです、シャットダウンされると当然ファンも止まるので内部の温度が高い状態が続いてしまいます。
CPUの熱で他の部分に影響があったりするともうPC自体が使えなくなってしまいます。

ターボエンジン車がガンガンに走った後に急にエンジンを切ると焼き付いてしまうのと同じです。

なので

半年に一度くらいはここまでバラして掃除してください

掃除機を「弱」にしてノズルを当てないように気をつけて吸うだけでいいです、よろしくお願いします。

もう一度繰り返します

3本ネジを抜いてカバーを開ける

3本ネジを抜いてファンを動かす

掃除機で吸う

元に戻す

お願いします!




作業に戻ります。

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この下にCPUがあります、ネジを締める順番の数字が刻印されています。

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この4本を抜くとヒートシンクごと外れます。

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このファンはカバーがネジでとまっているタイプで外せるので開けてキレイにします。

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余談ですが、このPCはものすごくメンテナンス性に優れていると感じます。
ファンのカバーが開けられるのもそうですが、底面カバーを外しただけでCPUにアクセスできるとか、信じられません!

前々回の記事のウチのacerなんかディスプレイ以外ほとんどバラバラにして、やっとマザーボードを外してからCPUに到達でした。


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Celeron T3500 CPUです。

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これを反時計回りに150度くらい回すと

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CPUのロックが解除されて外れます。


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左がCore2Duo T9300、右が取り外したCeleron T3500です。
ダイの大きさも違いますが、下に書いてあるキャッシュメモリがT3500は1M、T9300は6Mです。
クロックの違いもさることながら、この違いは操作の体感もかなり変わるはずです。


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取り付けて導熱グリスを塗ります。


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ヒートシンク側も古いグリスをキレイに掃除します。
ダイの大きさの違いが気になったのですが、銅の部分の中央の薄く白くなっている部分が前のCPUのダイの大きさで、まだ余裕があるので大丈夫そうです。

それにCeleronより上位のCPUは省電力機能があるので、省電力機能をカットしていなければ大抵CPUの温度はCeleron装着時より低くなります。
まあそんなことをする人はいないと思いますが、上位CPUからCeleronにダウングレードする場合の方が排熱に注意が必要です。


組み付けてしまいます。


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メモリを増設します。

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これで4Gメモリになりました、接続に問題がないかは後でBIOSで確認します。


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ハードの変更はこれで最後、LANカード交換です。


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左のintel Wi-Fi Link5100に変更します。
もともと汎用なのですが、レノボとHPだけはベンダーチェックがあるようなので専用品を買いました。


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アンテナケーブルを外すとネジ1本で留まっているだけでした。


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アンテナの同軸ケーブルの先を潰さないように注意して接続して完成です。

カバーも取り付けて電源を入れます。


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BIOS確認をします、「Core2Duo CPU T9300」 メモリ「4096MB」
完全に認識されています、大成功!


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プロセッサと実装メモリが変更されています。


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エクインもこの通り、チップセットが変わったわけじゃないので最低値は変わりませんが、プロセッサとメモリの数値が上がりました。

ブラウザ上の簡易的なベンチテストをしてみます。

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これが

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こうなりました!
簡易的とは言え、同じPC、同じ環境でCPUの数値だけ計測しているので処理能力は完全に倍になったということになります。

想像以上の効果でした。


LANカードのドライバですが、レノボのサイトから落とそうかintelのサイトから落とそうか考えていたのですが、起動してしばらくしたら勝手に最新ドライバがインストールされていました。

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上が交換前の11gで理論限界値の54Mbpsの速度が表示されています。
実測では20Mbpsがせいぜいでした。

下が11nです、現在の理論値は確か600Mbpsだったはずですがあくまでそれは最新のもので、このカードは144Mbps仕様のようです。
オーナーの皆さんは回線が100Mbpsの契約なのでこれ以上は必要ありません。

ウチの環境で計測してみました、我が家も光で100Mbpsの契約です。

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上が11g、下が11nです、PING値がほんのちょっと悪いにも関わらず倍以上の速度が出ています!
これは効果大ですね~。



あと2台にも同じ作業をしてから、Windows10にアップグレードします。
いろいろと大量に内部ファイルが残る7→10へのアップグレードはせずにHDDをフォーマットしてWindows10のクリーンインストールをしました。

HDD内にレノボのDtoDの領域が14GBもあり隠しパーティションになっていましたので、もちろんそれも削除しました。

そしてONEDRIVEやメトロアプリの削除、プライベート設定、各種ソフト、ドライバのインストール等々
これらを3台やるのは気が遠くなりそうでした。

ちなみにこの作業はウチの自作デスクトップ、acer5745、東芝T350、友人のデスクトップ、そしてこの3台・・・
商売でもないのに合計7台も一人でWindows10化させていますので作業自体は慣れたもんです。
しかし時間がかかることだけはどうしようもありません・・・。


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Windows10でも無事にCPUは認識されています。

しかしここまでするともう全く別のPCですね、操作の体感的にもかなり変わりました。
これならサクサクとまだまだ使えそうです。

パーツは全てヤフオクで揃えたのですが、コストは1台5000円くらいです。

オクなので全部同じ金額ではなかったのですが、CPUが1個だいたい3000円前後。
メモリが1枚800円くらい、LANカードが1200円前後というところです。
ただ全部同じとこで揃うわけではないので、送料は各々かかるというところがネックです。

CPUは古くなるほど価格が落ちるのですが、このCPUは発売からもうだいぶ経っているので、今後は大幅に落ちることはないと思われます。
この程度の投資でこれほど変わるのでしたら「やらなきゃ損!」って感じです、それほどに実感できますよ。

おまけに裏のカバー1つ外すだけでCPU、LANカード、メモリの全てにアクセスできるので作業はプラモデルを作るより簡単です。
ただ静電気にだけは気をつけましょう。

しかし同時期に同機種を同じ店から3台購入したはずなのですが、3台ともHDDが別なメーカーで、WD、Seagate、東芝でした。
WDのHDDが内蔵されていると、Acronis True ImageのWD版が使えるので他メーカーよりちょっとお得な感じがします。




もう廉価CPUのCeleronではありません。

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エンブレムシールを買っておきました。
Windows10のシールはまだ流通していないようです。


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これで名実共にコアファミリーの一員です、やっぱりこのシールの方がカッコいいっすね~!



さて、あと一つだけ作業します。
どうやらこの筐体はヒンジ部が弱いようで、3台ともディスプレイにガタつきがありました。

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バッテリーを外して4本のネジを抜きます。

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ひっくり返してこの部分からパキパキとカバーを外していきます。


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配線を外すのが面倒なのでこのままで作業します。


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両側のヒンジを固定している1と2と刻印されているネジを締めます。
ちなみにかなり緩んでいました。

2の左にある穴に裏から締められているネジの先が見えます。


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その裏から締められているネジはこの2本です、これもしっかりと締めておきます。


これで作業終了で~す!!!

お疲れ様でした、自分で自分を労っておきます(悲)。



6/16 追記

HDDの隠しパーティションの削除についてコメントを頂きましたので、これについて少々追記しておきます。

通常隠しパーティションの削除にはコマンドの「DISKPART」を使い、「list disk」→「list partition」と進み「delete partition override」で削除できるのですが、なぜか何度やっても、管理者として実行をしても「RAID5がどうこう」というエラーになってしまいました。
(オーバーライドコマンドを付けないでやってももちろん削除はできません)

本体からHDDを外してHDDケースで他のPCに外付けしたのでRAID扱いになったのでしょうか?
他のPCと言ってもそれもノートPCで、当然RAIDの構築なんてしているわけがありません。
とりあえず「overrideコマンド」が失敗した場合はこの「言い訳」が出るようになっているのかもしれません。

そしていろいろとやっているうちに面白いことが判明しました。
ウチにあるWindowsのPCはデスクトップ1台とノート2台の計3台ですが、すでに全てWindows10にしてあり、その全てのPCで同じエラーを吐きました。

今回預かった3台のG550は全てWindows7で、Windows10をクリーンインストールするために隠しパーティションを削除したいので、当然まだ2台はWindows7の状態です。
試しにそのWindows7のG550に接続して「delete partition override」を実行したところあっさりと削除できました。

同じコマンドがWindows7では出来てWindows10では出来ないという理由はわかりませんが、もしかしたら今後バッチなどで修正されるのかもしれません。(その後しばらくしたら出来るようになっていました)

そんなわけでまだWindows10にしていないG550を使い削除していったのですが、当然最後の1台になったときにもうWindows7機がなくなってしまいました(笑)
(今考えるとHDDを内蔵した状態で削除できたのかもしれませんが、DiskInfoの情報も確認したかったので取り外してしまいました)

実はウチにはLinux仕様にしている古いPCがもう1台あるので、最後のHDDはLinuxソフトの「GParted」を使って隠しパーティションを削除しました。

これを使えば削除できることは最初から知っていたのですが「overrideコマンド」が使えないことに引っかかっていたので、できればそれを解決したかったのです。

本当はWindows10をDVDからインストールするときにフォーマットするのが一番簡単だったのですが、遠回りをしてしまいました。

今回コメントをいただいたということはウチだけの不具合ではなかったということらしいです。

もしどうしようもない場合はLinuxをCDブートで使うという手があります、UbuntuやLinuxBeanなら最初からGPartedがパッケージに入っていたはずです。


2017年1月5日

久々に「diskpart」を使う機会がありました。
現在のWindows10では問題なくoverrideコマンドが使えるようになっていました。

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かる~い自己紹介

バルキッチョ

筆者:バルキッチョ
こんにちは
B級グルメと酒をこよなく愛し、工業系なこともわりと得意としています

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